YUKUSAS
Nagoya Kagoshima Fukuoka Kyoto
展示のご案内

展示室をご紹介をいたします。

 

●第1展示室
武家のシンボル -武具・刀剣-

大名道具は、公的な場で用いられる「表道具(おもてどうぐ)」と、私的な場で用いられる「奥道具(おくどうぐ)」に二分されます。
武具は、武家にとって表道具の中でも最も重要な道具でした。
なかでも刀剣は「武士の魂」と言われるとおり、精神の象徴として貴重視され、諸道具の中でも最も高い格式が与えられていました。
また大名家では毎年正月11日、書院に甲冑(かっちゅう)を飾り、旗や幟(のぼり)を立てて祝うことが年中行事として行われていました。

 


●第2展示室

大名の数寄 -茶の湯-

戦国武将らの間で流行した茶の湯は、「御数寄屋(おすきや)」の接待として、武家の公式行事に取り入れられました。
そのため大名家では、「名物」や「大名物」と呼ばれて高く価値づけられた茶の湯道具を取り揃え、行事に備えました。一方、趣味として茶の湯を愛好した大名によって、新しい道具が好みに応じて求められることもありました。

 

 

●第3展示室
室礼  -書院飾り-

大名の公式行事に用いられた広間には、床(とこ)・違い棚(ちがいだな)・付書院(つけしょいん)といった、さまざまな道具が飾られる専用の空間が備えられていました。
これらの飾り付けに用いられた花生(はないけ)・香炉(こうろ)・香合(こうごう)・天目(てんもく)・茶入(ちゃいれ)・文房具などの品々は、いずれも唐物(からもの)(舶来品(はくらいひん))の貴重な品ばかりでした。
飾り付けは室町時代の将軍家で行われていた規式に従って行われました。

 

 


第4展示室

武家の式楽 -能-


能は、武家の式楽と位置づけられていました。
 御殿(ごてん)や屋敷(やしき)では、公式行事が行われる広間などの前庭に能舞台が設けられ、行事に際してたびたび上演されました。
そのため、演能に必要な面(おもて)や楽器、装束(しょうぞく)や道具類が常備され、大名自身も謡(うた)い舞えることが教養とされていました。
 深い精神性をたたえた面や豪華な能装束などに代表される能の美術は、武家社会において発展し、育まれた文化です。

 

 

第5展示室

大名の雅び -奥道具-

奥道具の代表は、大名家に嫁いだ姫君たちが持参した婚礼調度(ちょうど)です。
婚礼の際は、身の回りで用いられる化粧道具や文房具、飲食器などの調度類一式が、統一された意匠(いしょう)のもとに用意されました。
その代表的な作品が、3代将軍家光(いえみつ)の愛娘で、尾張徳川家二代光友(みつとも)のもとへ嫁いだ千代姫(ちよひめ)の国宝「初音(はつね)の調度」です。
奥道具にはその他、香道具や碁盤(ごばん)・将棋盤(しょうぎばん)などの遊戯具、観賞用のさまざまな絵画や書跡なども含まれています。

 

 


第6展示室

王朝の華 -源氏物語絵巻-

今からおよそ千年前の11世紀初頭、紫式部によって著された『源氏物語』は、現在にいたるまで、わが国を代表する古典として読み継がれ語り継がれてきました。この物語の絵画化は当初からおこなわれていたとみられ、その後も各時代にわたって描き継がれてきました。なかでも国宝「源氏物語絵巻」は、現存最古の“源氏絵”の遺例で、原作の成立後百数十年後の12世紀前半に当時の宮廷内で製作・享受されたと考えられています。
 国宝「源氏物語絵巻」の原本は、展示期間が極めて短期間に制限されているため、第6展示室では、複製と映像により作品の紹介をしています。